最近、患者さんのために使って欲しいとか、症例に対する先生のお考えを聞かせてほしいという一見「患者志向」のキーワードを用いたディテールが増えている印象がある。
しかし、訪問してくるMRが軒並み同じような事を言うのでどうも好印象を持つことができない。恐らくMR自身の心がこもっていないからだろう。
製品名の連呼をするMRはさすがに少なくなったが、どこか他人ごと感が伝わってくるのが残念である。いっそのこと「数字が苦しいので処方してください」とストレートに要求を伝えられた方がこちらも理解しやすいのだが・・・。医療行為を自分ごととして理解するのは難しいにせよもう少し医師の思考に対し自分ごと感を持ってほしいなと思う。
「キーワードディテール」を悪気なくしてしまっていること
「患者のことを気安く語るな」というDrの思いに気づけていないこと
MRとして客観的な視点は大事であるが、客観視(他人ごと化)しすぎても良くないということ
Drの対患者思考フロー、医療現場の業務フローへの理解を深めること
他人ごとから自分ごとへのディテールレベルの転換
医療現場に対する素直な興味をもって面談に臨むこと
竹中コメント
今回は各社のあの手この手のディテールを日々受けられている内分泌ご専門のDrよりお話を伺いました。お話の中で「他人ごと」に対する言葉として「自分ごと」を用いられていたので本文中でもそのまま引用させていただきました。
Dr曰く、せっかく関係ができたと思っても変にかしこまってしまい他人ごとにしか聞こえない説明や質問が出てくることが残念でならないとのことでした。
自分ごととして医療現場に入ろうという意識を持つだけでもディテールの質は
変わってくると思います。しかし、医療現場をわかったつもりでDrに接するのではなく
現場の実態について「教えてほしい、学ばせてほしい、役に立ちたい」という気持ちで向き合う事が重要なのかもしれません。熱意は「真摯な気持ち」があれば必ず伝わるはずですし、結果も必ずついてきます。